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闇の箱

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□ 『孕む』 □

『孕む』 08 賭け

「もうすぐですねえ~」
「男か女かは、解っとるんだっけ、黒井さん?」
 青柳が黒井に訊いた。
「そういえば。あかねちゃん2世だから、ずっと牝だと信じて疑いませんでしたよ」
 柿崎が笑いながら残酷なことを言う。
「え、ああ。実は確かめてないんですよ。翠くんには言わないでもらって、今日皆さんと最後に賭をしようと思いましてね」
「ああ、そんなお気遣いをいただいてしまって」
 藤堂が恐縮したように言った。
「さすが黒井さんですね~。じゃあ賭けますか~」  
「儂はもちろん牝にするぞ。いつものように一本でいいかな」
 青柳が言う。
「いいでしょう。朝木さんの分はどうしますか? 瑠璃ちゃんにやらせますか」
 藤堂が瑠璃の頭を撫でて言う。
「そいつは金は出せないだろうから、負けたらお仕置きってことにしましょう」
 柿崎が賛同する。
「じゃあ、私は女で。瑠璃ちゃんが勝ったら、何かご褒美をあげましょうか。さあ」
「ありがとうございます。えと…じゃあ女の子だと思います、この子」
 瑠璃が藤堂に倣って票を投じる。
「俺は、穴狙いで牡に。いや、穴じゃなくて竿か」
 柿崎が逆をいった。これで1対3である。
「うまいこと言いますね~。じゃあボクも竿に。ボクは竿でも楽しめるんで~」
 紺野が数寄者らしい言葉を寄せる。2対3になった。
「黒井さんはもちろん牝ですか」
「ええ」
「じゃあ4対2と。そろそろ答えが出ますよ」
「どっちだ」

 翠の手が、羊水と血に塗れた赤ん坊の小さな身体を支え、あかねの呼吸に合わせて少しずつねじるように引っ張り出している。臍の緒の根元が見えて、膣の中に隠れている。もうまもなく腰が、股間が見える。
「あぁーーーーーーー…。…あっ…あふっ…はぁ…はぁ…」
 あかねがひときわ激しくいきむと、腰から先、足がずるっと出て来て、赤ん坊はこの世に産まれた。翠が、臍の緒を除けて、産まれた子の股間を、答えを観客たちにさらけ出した。
「ない!」
「牝だ!」
「やったー!」
「ちっ」
「おめでとうございます、黒井様」
 翠が、持ち牝の出産と、ついでに賭にも勝った黒井を祝福した。


 オギャア…オギャア…


 翠は、臍の緒を始末し、羊水を吐き出させて産声を上げさせた。
 すぐに、次の間で待機していた黒井の屋敷の使用人が現れ、赤ん坊を引き取る。
 後産まで済むと、胎盤をトレイにあけて、医療用カートに手を掛けた。
「赤ん坊に産湯を使わせてきます。ちょっとあかねは休ませてあげてくださいね。赤ん坊を出したからって、そうすぐに子宮は小さくなりませんから。珍しいマンコを使うのは後でも間に合いますわ」
 そう言い残し、使用人と共に退出した。
 男達は、抱いていた女を離し、黒井の周りに集まった。
「いやあ、黒井さん。おめでとうございます」
「あかねちゃん2世ですね」
「元気のいい泣き声で」
「あれならすぐによく鳴くようになるでしょうね」
「きっと立派な牝になりますよ」
「ありがとう、ありがとうございます」
 男達は、あかねの持ち主である黒井に、口々に祝いの言葉をかける。あかねには目もくれずに。





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Date:2009/06/03
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Comment:0
Thema:官能小説
Janre:アダルト

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