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闇の箱

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□ 『研修』 □

『研修』 08 リペア(12)

 貞操帯による訓練は一週間続いた。少女は満足に眠ることが出来ず、消耗していった。目の下に隈が浮き、動作が緩慢になった。一回の絶頂でも気を失い、目覚めないことが多くなった。そうして一週間、少女にとっては朝も夜もない168時間が過ぎた日の午後9時に、何も付けずに眠っていいと男が言うと、少女は大粒の涙をぼろぼろ流して泣き、頭を下げてそのまま気を失った。すぐに医務室に移送され、医療的措置を施されたが、少女はその後2日間、昏々と眠り続けた。男はその様子を見守り続け、少女に覚醒の兆候が現れると、また元の個室に戻すように手配した。その為、少女が目覚めたときに見たのは、見慣れた天井だった。医務室で寝ていた時には着せられていたガウンも再び剥ぎ取られ、一糸纏うも許さぬ姿にされていた。
 覚めたとき、部屋に男はいなかった。少女は久しぶりに微睡みという至福の時を味わっていたわけだが、すべてを悪夢のうちとして寝返りを打って目を瞑るほど鈍くはなかった。寝ぼけ眼に映った光景は、この十日余りで見慣れた飾り気のない白い天井であったし、寒気に震えて毛布を引き寄せると素肌に触れ、自分が裸でいることもわかっていた。疲労が溜まった身体はいまだ重く、身じろぎをしてもずきずきと痛んだ。そしてなによりも、股間でじんじんと響いてくる痛みが、気を失う前の記憶に少女を引き戻した。
 まだなにかはいっているみたいだと少女は思った。腕を動かすのも億劫だったが、毛布の中で手を持ち上げて、臍の下に手を当て、おそるおそる下腹部に触れていく。記憶ではあるはずの陰毛にはいつまでたっても触れることはなく、つるんとした肌が続いていた。少女の性器を秘していた茂みは、歳の割にはささやかであったし手入れも欠かしていなかったが、ここに来た日にすべて剃られたのだった。
 そのことに思い当たった少女の胸には、哀しみともつかぬ虚しさが訪れた。隠してくれるものも守ってくれるものもない自分の身の象徴のようだと思えたからだ。尤も、少女はそこまで思い至らなかったようだが、剃毛は今朝方も施されていた。性器や肛門の拡張や隠核の擦過などによる傷を処置するのとともに、この十日余りで再び生えてきていた産毛も残らず取り払われたのだった。でなければ、少女が触れたように滑らかな手触りでは有り得ない。そしてこれから毎日、少女は自らの手でこのようにすることを命じられることになるのだった。

 余談になるが、単に性器を露出することが目的なら、永久脱毛をしてしまえばいい。実際、オークション時に伴われてくる奴隷の大半はそのような処置をされているし、このハウスのオプションサービスにもその項目はある。しかし、今回のように中古奴隷の再研修においては、それは施されないのが通例である。理由は簡単で、取り返しが付かないからである。前の主人が永久脱毛を施してあった場合には、それは仕方がない。なかには入れ墨や焼き印をやピアッシングをされている例もあり、それらは買い取り時の査定に反映される。例えば「牝奴隷」や「公衆便所」といった屈辱的な言葉や、妊娠や堕胎の回数をカウントしたものなどは、その奴隷の前歴の処遇を想像させる小道具としてそのままに出品されることもあるが、前の主人によって付けられた名前や所有印は、可能な限り消す処置がなされる。人によっては、前の所有者の痕跡をあえて残し、奴隷の思考調整なども行わず、いわゆる「寝取り」のような背徳感を楽しむこともある。しかしそのような数寄心を持つ会員は稀で、たいていの場合は中古品であっても、自分が初めての主人であるかのように振る舞ってほしいと望むものである。その為にもなるべく新品同然の、傷はもちろん手のかかった痕跡の少ない商品が望まれるからである。
 そういう観点において、脱毛は取り返しの付かない手のひとつである。任意に発毛と脱毛を制御することは、人類の数千年にわたる夢でありいまだに成し得ていない。一度脱毛してしまうと、再び生やすことは難しい。もちろん、性奴隷を取り扱う上では、性器周りを隠すために生える陰毛は邪魔な存在である。立たせて鑑賞するにも妨げになるし、衣装のチャックに挟んで痛がったり、ペッティングの際に口に含んでしまうことなどもある。けれども、それを好む趣味もまたあるのである。秘所を隠そうとけなげに生える茂みを掻き分けて陰唇に辿り着くのを醍醐味とする者もいれば、毛を処理して性器を露出させることで、奴隷に恥辱を与えるのを日課にする者もいる。そのような顧客の趣味に対応する可能性を損なわないために、永久脱毛は行われないことになっているのである。
 しかし、現実的な問題として、少女のような奴隷が受ける研修においては、陰毛が煩わしい時が多い。また、少女が受けているような再教育プログラムについては、どのような趣味の主人に買われても対応できるようにすることが目的の為、常に性器を露出した状態にも馴れさせる必要がある。その為、今回のように適宜、剃毛を施すという措置が採られたのである。またそれを日課として男の前で本人に行わせることによって、恥辱を煽り、秘所を露出して歩く奴隷であるという自覚を育むという狙いでもある。尤も、あまり頻繁に剃毛を行うと、ささやかな茂みを形成していた毛質が剛毛に変化することもあるので、先々には抑毛措置が併せて行われる可能性もある。また今回は当てはまらないが、発毛が始まったばかりの年若い奴隷の場合は、その産毛のような毛質を変えないことを優先として、剃毛処置を行わないことも多い。剃毛というのは幼さひいては無垢さの象徴としても見なされるが、それを人工的に施すよりも、「生えかけ」という自然の状態の方が好まれるからである。それは膨らみかけの胸や肉が付きかけの腰などとともに、少女の肉体にある一時しか見ることのできない造形であるため、希少価値が高いので、あえてそのままにしておかれるのだ。このように剃毛ひとつとっても、奴隷ひとりひとりの状態や品質に対応した細やかな措置を施しているのである。

 そのようなことで剃毛されたばかりの股間を辿った少女の手は、苦もなく恥丘に辿り着いた。いまだじんじんと痛みのような痺れのような感覚を訴えてくる秘所を、少女はおそるおそる触って確かめていく。敏感なお豆には触らないように手のひらを上げて、指先で割れ目をなぞるように降りていく。軽く組んでいた脚を広げ、腿で堅く封じていた陰唇を解放していく。少女は脚を組んで腿をぴったりと閉じていたので、本当に膣や肛門に何か入っていると思っていたわけではなかった。しかし、頭ではわかっていても、なにかはいっているようだという感じはしていたし、それが怖かったのだ。もしかして自分のオマンコやオシリは、淫具によって長い間押し広げられたまま固まってしまって、大きな穴がぼっかりと空いているのではないかと。オシッコの穴の締まりもなくなり、だらだらと垂れ流すようになってはいないかと。頭の中ではそういうイメージがつくられていた。だからクリトリスの下、大陰唇のあたりに来たときにへんな湿り気がなかったことにほっとしたし、なかなか脚を開いて確かめる気にはなれなかった。脚を開いた瞬間にばっくりと陰唇が口を開けたらどうしようと、確かめるのが怖かった。
 しかし少女の心配は杞憂に終わった。脚を軽く開いてみても、引き攣れるように大陰唇から開いて大穴を作るようなことはなかった。医療班の観察結果では、入荷時よりも小陰唇が若干伸びて外部に露出し、膣口の合わせ目がやや開き気味になっていることが確認されていたが、少女が幼い想像で思っていたようなことではなかった。少女の若い肉体は、十日余り酷使されたにもかかわらず、その回復力を発揮していたのである。少女はほっと息をついた。
だが、事実を確かめたにもかかわらず、違和感は拭えなかった。なにか入っているような、それで自分の体内に大きな穴が空いているような、そんな気がしてならなかった。どこかおかしくなってしまったのかと少女は思った。ごく冷静にそう思った。

 ある意味では、少女の思ったとおりだった。脳が、この数日にあった状態を覚えてしまったのである。快楽物質を送り込まれ続けた脳は、その快楽物質を与えてくれる性感帯周りの状態を正しく認識し、それが持続的に送り込まれる状態を是としてシナプスを形成した。その快楽を求めることが常態になるように身体が変化したのである。大まかに言えば、麻薬の中毒のようなものだ。しかしそれは、少女が誘惑に負けたということではなく、少女の身体が強烈な刺激に対して強靱に対応して変化したということである。すなわち牝の躯として。
 少女は、快楽を飢えて求めるようになり、それを与えてくれるものが体内にないことを不思議に感じるようになる。無くした腕に痛みを感じる幻視痛のようなもので、自分がこうあったはずだという認識がずらされたのである。そして、自分の中に男根がないことが不安になっていく。それを得るとようやく満足を感じられる為、貪欲に求めるようになる。単にセックスに溺れるという程度ではなく、食事のように排泄のように睡眠のように、生きていく為に必要だと躯が要求するのである。そして、それほどの快楽を得るための生きる術は、もう奴隷になるしかないのだと教え込むことが、この研修の目的である。

 念のために、そしてじんじんという痛みの手当のつもりで、しばらく膣口の周りを指先で撫で回していた。こんなところにあんなものが入ってたなんて信じられないと少女は思った。今は鈍い痛みや痺れしか感じないここから、あんなに強烈な快感が沸いてきて頭まで蕩けるだなんて、考えられないことだった。お父様…とエッチをしてもあんな風になったことはなかった。もっと気持ち良かったような気もするが、もっと幸せな気持ちだったような気もするが、よくわからなくなっていた。




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Date:2010/10/04
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Thema:官能小説
Janre:アダルト

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