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闇の箱

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□ 『研修』 □

『研修』 08 リペア(7)

 自由に男のペニスを舐められるようになってから少しして、少女の背後から声がかかった。
「おつかれさまですー」
「おう」
 若い男が、手を上げて近づいて来る。男は首をしゃくり、挨拶を返した。少女が後ろを気にして振り向こうとしたので、男はその頭を軽く叩いた。気にしなくていいという意味である。背を向けたままでいるのは不安だったが、少女は黙って従った。
 若い男は全裸だったが、特に二人とも気にはしなかった。この部屋の中では、服を着ている者の方が少なかったからだ。
「進んでますか」
「んー、ぼちぼちだなあ」
 男は少女の頭を撫で、髪をくしゃくしゃと掻き回しながら呟いた。
「何か問題でも?」
「ああ、まあ…順当といえば順当なんだが…。」
「初日にかなり暴れてましたよね。でもおとなしいじゃないすか」
 若い男はしゃがみ込み、少女の尻を撫でながら言った。少女は思わず背筋がびくっとなったが、無視して男のペニスを舐め続けた。
「やっと思い知ったみたいだよ。それはいいんだが、下手くそなんだよな、こいつ」
「前の時、あんまり手を掛けてもらわなかったんすか」
 そう訊きながら、若い男の手はまさに少女にかかり、尻から背中、脇腹と撫でていった。少女はその指の動きが産み出す寒気とむず痒さを必死で堪えて、手の中のペニスに集中しようとした。
「ああ。ほら、お前も知ってるだろ。葉山の社長」
「あー…あの」
 若い男は、椅子に座っている男の顔を見上げて、得心したような声を出した。
「だからわがままでなあ。そのくせ何にもしらねえんだよ」
 少女は、男達の会話を聞くともなく聞いていたが、ふと耳をそばだてた。
「前にもチョウさんが苦労してましたよねー」
「ああ、葉山の社長んとこのはいつもチョウさんの担当だったかんな」
 いつも…。と少女は訝しんだ。しかし、それ以上の情報を男たちは提供してくれなかった。
「チョウさん、長かったんすよね」
「俺よりちょっと上かな。本人はもっとやるつもりだったけど、やっぱ歳にゃあ勝てねえよな」
「さみしい話すね」
 チョウは、男達の元同僚であった。長くこのハウスで牝の調教をしていたが、持病のリウマチが悪化して、今年の春に引退したばかりだった。
「まあ、今頃は縁側で孫でも抱いてるんじゃねえか。今年5歳になる女の子だって、最後に言ってたよ」
「はーっ、女の子っすか。チョウさんのことだから、孫でチンポ勃ててたりして」
 若い男は、ペットボトルを持つようなかたちに手をつくり、腰の前で上下に動かしてみせた。下品なジェスチャだった。
「ありそうだ。嫁の若い頃にそっくりだってにやけてたかんな」
「あっはは。ジジバカですね」
「ただのスケベ爺だろう」
「じいちゃんのちんちんなめてみ、とか言ってたりして」
「英才教育だな」
 少女は男達の唾棄すべきおぞましい話に耳を塞ぎたかったが、少女の手は男の肉棒に添えられたままだった。せめてもの抵抗でぎゅっと目を閉じると、自分のすべきことにだけ集中しようとした。舌と唇の感覚を研ぎ澄ますと、男のペニスの体温と血流の鼓動をより強く感じるようになった。けれども耳は閉じてはくれなかった。

 調子に乗った浮ついた言葉を交わして笑い合うと、男達はふと言葉を切り、少女に視線を落とした。
「で、特訓中ですか」
「ああ」
 男はくしゃくしゃにした少女の髪から一度手を離し、今度は撫で始めた。絡まっていた髪が撫でつけられていく。男達の注意が再び自分に向いたことを感じて、少女は緊張したが、次に待っていたのは意外なことだった。
「まあ、ようやく舌を使えるようになってきたかな」
 男の言葉は優しかった。それどころか、男の声そのものが、先ほどまでとはまったく違って優しげだった。髪を撫でつける手の動きにも慈しみが感じられた。少女は顔を上げなかったが、男の顔には笑顔さえも浮かんでいた。少女は戸惑った。
「まだまだだけどな。今みたいな時は悪くない。余裕があるときはできるんだよ、真面目だからな」
 それは、少女に直接向けられたものではなかったが、男からの初めての褒め言葉だった。
もちろん、手放しではない。悪くないという間接的な表現であり、余裕という条件付きの上に、真面目だからという理由に落とし込んでいた。しかしそれはむしろ、親が子供のことを隣人に自慢するような、師匠が弟子を評価するような響きを伴っていた。謙譲の美徳の範疇で自慢をするという日本人特有の繊細な感情が感じられた。
(これで、いいんだ…)
 少女は少しだけ嬉しくなってしまった。その、嬉しさの分だけ少し丁寧に、男のペニスを舐めようと思った。




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Date:2010/06/22
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Thema:官能小説
Janre:アダルト

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