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闇の箱

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□ 『研修』 □

『研修』 08 リペア(3)

「な…っ…」
 少女は、その先の言葉を失った。
「覚えてねえのか? 忘れさせられてるのか? おめえのいうオトウサマに買われる前のことを覚えてるか?」
「おとう…さま…に…」
「十歳より前の記憶はあるか?」
 少女は満足な問いを返せないままだったが、男は問いを重ねた。
「じゅっ…さい…。十歳の時、事故で…」
「事故で頭を打って、だからそれより前のことはほとんど覚えてねえんだよな」
 男はこめかみに人差し指を当てて、引き金を引くジェスチャをしてみせた。
「なんで…それ…知ってる、の…」
 それは父と、古くから屋敷にいた使用人しか知らないことのはずだった。
「前のやつも同じことを言ってやがったからな」
 少女は驚愕し、先ほどまでとは違うことについて怯えた。男の言葉も満足に耳に入らいほどに混乱した。
「いいか、よくきけよ」
「本当のことを話してやる」
「おまえのいうオトウサマは、おまえの父親じゃねえ」
「おまえのご主人様だ」
「おめえは、そのオトウサマに飼われてた奴隷だ。オトウサマが望んだから、父娘ごっこをしてただけなんだよ」
「おめえは男のオモチャだ。だから飽きられて、また売られたんだ」
「わかるか。そろそろわかれよ。おめえは売られたんだ。今は俺がご主人様だ。オトウサマじゃねえ」
「おめえは売られたんだ。帰るとこなんかねえ。行き場所もねえ。だから、どんだけ騒いでも無駄だ」
「わかるな?」
 男は、かがみ込んで少女の顔を覗き込み、理解を促すために念を押した。
「嘘…よ」
 少女は項垂れながら、それでも必死に現実を否定する言葉を呟いた。
 男が言い聞かせるようにゆっくりと続けた言葉を、少女は理解できずに耳に入れていた。
「嘘じゃねえ。おめえは奴隷だ。ヒトじゃねえ。オトウサマの娘でもねえ。ただのオモチャだ。わかるな?」
 男は、少女の顎を再び掴み、顔を上げさせた。目には涙を湛えていた。
「ぐうっ…」
「言ってみな。ご主人様って」
 理解以外の具体的な行動を命令され、少女の心に再び理不尽への怒りが点った。
「んごっ…ご…」
「ごしゅじんさま、だ」
 少女の口がしっかりした発音をできるように、男が指を離した。
ぺっ
 少女の口から出たのは言葉ではなく、唾だった。それは真正面にあった男の頬に当たった。
「ご…の、ゴキブリっ!」
 それは、人を罵倒するための語彙を増やさずに育ってきた少女の、精一杯の侮辱だった。
 男は意外な出来事に瞬間、思考と行動を停止した。しかしすぐに立ち直り、垂れはじめた生暖かい唾液のかたまりを手の甲で拭うと、その高さまで持っていった手を、少女の首に掛けた。
「…んあっ! …ぐっ…けほっ…」
「奴隷の分際で、ご主人様に唾を吐くとはいい度胸だなあ…おい」
 男の口調は、先ほどの恫喝のようなものではなく平静を保っていたが、明らかに怒気が籠もっていた。少女は呼吸を求めて首を振ったが、男の力は強く、逃れ得なかった。
「これ以上喚くなら、いっそ口をきけなくしてやろうか…?」
「…ん…かふっ…かっ…はっ…ぐぅ…」
 少女は、気道を締められ、今の時点でも口をきくことはできなかった。
「生意気な口がきけねえよう、ぼろぼろになるまでやりまくって棄ててやろうか」
 男は空いている片手で、少女の股間を軽く叩いた。
「…んひっ!」
「それとも、このまま逝くか? 言うことを聞かない奴隷なんかより、ばらして臓器で売った方が高く売れるかもなあ…」
 股間に当てた手を下腹部まで滑らせ、腹部の薄い肉を、内臓を掴み出すように握る。
「んぶ…ぐふっ…かっ、やっ…め…」
「おめえくらいの奴隷はいくらでもいるんだ、あんまり手間をかけさせんじゃねえよ」
「がっ…はっ…はぃ…」
「わかったな」
 男は首にかけた手を離した。
「げほっ…がは…すはぁ…はぁ…はあ…」
 少女は、足りなかった酸素を取り込むために、深呼吸を繰り返した。それによって身体が緊張を解いてしまったことを、責められるはずもない。
しゃあああああああ
 少女の股間から、勢いよく水流が吹き出した。




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Date:2010/05/02
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Thema:官能小説
Janre:アダルト

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